抗酸菌塗抹検査
9201 抗酸菌塗抹検査
SAP-NALC処理し、3.000×g, 20分遠心集菌後塗抹を作成しています。
塗抹は、アクリジンオレンジで染色し、蛍光顕微鏡で観察しています。
陽性の場合は、速やかにFAX報告します。菌体の形状が不明確な場合は、チールネルゼン染色を追加し、確認しています。
抗酸菌培養検査
9202 液体法(MGIT法 酸素感受性 蛍光センサー法)
日本BDのMGIT法を採用しています。
陰性の場合は4週間後に陰性の報告を行いますが、その後2週間培養を継続し、発育を認めた場合は追加報告いたします。
また、陽性の場合は速やかにFAX報告いたします。
9203 小川法
極東製薬工業の小川培地を使用しています。
陰性の場合は6週間後に陰性の報告を行いますが、その後2週間培養を継続し、発育を認めた場合は追加報告いたします。
また、陽性の場合は速やかにFAX報告いたします。
抗酸菌同定
9209 抗酸菌同定
微生物分類同定分析装置バイテックMSを用いて同定を行います。
37菌種、2菌群が同定可能です。
抗酸菌培養検査陽性の場合にのみ実施可能です。
遅発育菌 |
迅速発育菌 |
光発色菌 |
非光発色菌 |
Mycobacterium abscessus |
Mycobacterium asiaticum |
Mycobacterium arupense |
Mycobacterium agri |
Mycobacterium kansasii |
Mycobacterium avium |
Mycobacterium aurum |
Mycobacterium marinum |
Mycobacterium celatum |
Mycobacterium brisbanense |
Mycobacterium simiae |
Mycobacterium gastri |
Mycobacterium chelonae |
暗発色菌 |
Mycobacterium genavense |
Mycobacterium cosmeticum |
Mycobacterium flavescens |
Mycobacterium haemophilum |
Mycobacterium fortuitum group |
Mycobacterium gordonae |
Mycobacterium intracellulare |
Mycobacterium goodii |
Mycobacterium kubicae |
Mycobacterium malmoense |
Mycobacterium immunogenum |
Mycobacterium lentiflavum |
Mycobacterium shimoidei |
Mycobacterium mageritense |
Mycobacterium nebraskense |
Mycobacterium triplex |
Mycobacterium mucogenicum |
Mycobacterium paraffinicum |
Mycobacterium xenopi |
Mycobacterium neoaurum |
Mycobacterium scrofulaceum |
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Mycobacterium phlei |
Mycobacterium szulgai |
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Mycobacterium smegmatis |
結核菌群 |
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Mycobacterium vaccae |
Mycobacterium tuberculosis complex |
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Mycobacterium fortuitum group:
M.fortuitum,
M.peregrinum,
M.senegalense,
M.setense,
M.septicum,
M.porcinum,
M.houstonense,
M.boenickei, (
M. brisbanense,)
M.neworleansense
Mycobacterium tuberculosis complex:
M.tuberculosis,
M.bovis,
M.bovis BCG,
M.africanum,
M.caprae,
M.microti,
M.canettii,
M.pinnipedii,
M.mung
9242 結核菌群核酸増幅法
9243 MAC(Mycobacterium avium, Mycobacterium intracellulare)核酸検出
ロシュPCR検査用核酸増幅検出装置コバスTaqMan 48を使用し、リアルタイムPCR法にて実施しています。
抗酸菌薬剤感受性検査
9222 抗酸菌薬剤感受性検査
極東製薬のビットスペクトル、 薬剤感受性(抗酸菌)キット ブロスミック MTB-T 、非定型抗酸菌MIC測定キット 「ブロスミックNTM」を使用しています。
QFT クオンティフェロン
QFTはインターフェロン−γ遊離試験キットであり、血液検査により、結核感染を診断する検査です。
試験方法は、キットに含まれる結核菌特異タンパク質と被検者の全血を培養し、遊離インターフェロンγ量を測定することにある。
結核菌に感染していれば、感作Tリンパ球から、インターフェロンγが分泌され、高値となる。
その適用および特徴は
1.活動性結核の診断補助
X線所見や喀痰塗抹標本で結核を核的出来ず、他の臨床所見などで、結核を疑う者
2.潜在性結核の診断補助
(1) 接触者健康診断として、集団発生の際の感染性結核患者との接触者
(2) 感染性結核患者との接触機会の多い医療従事者
使用している結核菌特異タンパク質は、BCG株には存在しないため、BCGワクチン接種の影響を受けない。